ホームページを作る上で「デザイン」は非常に重要な部分になりますが、実はホームページ制作会社にイメージを伝えただけで理想のホームページができあがるわけではありません。
それどころかしっかりと意図を伝えないと、思ったデザインにならず、受験生の来校にも繋がらない、という事態になってしまうことすらありえます。
そこでこの記事では思った通りのホームページを作るために、デザインに関してホームページ制作会社に伝えるべきポイントをまとめています。
「ホームページ制作で失敗したくない」という学校関係者の方はぜひ最後までご覧ください。
Contents
デザインについてホームページ制作会社に伝えるべき3つのポイント
学校のホームページを作る際、デザインに関して制作会社に伝えるべきポイントは以下の3つです。
- イメージカラー
- 参考サイト
- 学校の特徴・来てほしい受験生
その理由を下記で詳しく解説していきますね。
イメージカラー
デザインの流れとして、まずベースとなる色を決め、それに合わせてメインカラーやアクセントカラーを決定していきます。
なので、まずは「このような色をメインに使いたい」という色をホームページ制作会社に伝えましょう。
特に希望の色がない場合は、ロゴの色などを参考にすると良いです。
その際、ロゴを作成した時の指示書などを共有すると、より細かくホームページ制作会社に伝えることができるのでおすすめです。
参考サイト
「こんな風なデザインにしてほしい」という参考サイトがあると、ホームページ制作会社により具体的なイメージを伝えることができます。
この際、競合校に限らず他のサイトもよく見るのがポイント。
特に大学のサイトはよくできていることが多いので、中学校・高校のホームページを作る場合でも参考にするとよりクオリティの高いものができあがります。
例えば、慶応義塾大学のホームページなどは見た目がきれいなだけでなく、受験生や保護者が知りたい情報にすぐアクセスできる設計になっているため、構成としても素晴らしいです。
参考サイトが決まったら「そのサイトのどんなところが気に入っているか」を合わせて伝えることで、よりイメージに近いデザインを制作してもらえるのでここも意識してみてください。
また、最近ではスマホユーザーが多く、7割がスマホからのアクセスになるので、パソコンよりもスマホからの見た目を優先するようにしましょう。
学校の特徴・来てほしい受験生
学校の特徴やどんな受験に来てほしいのかをしっかりと伝えることで、それらを落とし込んだデザインを制作することができます。
具体的に文字にするのが難しい場合は、パンフレットを見せると制作会社のイメージが膨らむのでおすすめです。
こんなデザインの頼み方はNG
ホームページ制作会社にデザインを伝える際、NGな頼み方を解説します。
インパクトのある斬新なデザインにしてほしい
おしゃれなかっこいいデザインにしたく、
- インパクトのあるデザイン
- 斬新なデザイン
といった希望を伝えられる方がいますが、ターゲットとなる受験生・保護者はおしゃれなデザインを望んでいるわけではなく、早く情報が知りたいものです。
ホームページ制作の本来の目的は受験生・保護者に入試情報や学校の雰囲気を知ってもらうことのはずなので、ターゲットに寄り添ったデザインを心がけていきましょう。
NGなデザイン例
受験生・保護者の来校を目的とした際に良くないデザイン例として、以下の2つが挙げられます。
- イメージ動画・イメージ画像が全面に配置されメニューの位置がわかりにくい
- メニューが特殊な配置をしている
一見おしゃれに見えても、受験生や保護者にとって使いやすいホームページになっていないと本末転倒です。
凝ったデザインよりも普通のメニューのレイアウトのほうが受験生・保護者にとっては慣れているためわかりやすいということを覚えておきましょう。
最初に細かい指示を出す
最初に細かく指示を出しすぎると、デザイナーの自由がきかなくなり、力を発揮できなくなってしまいます。
なのでまずは大枠を伝えて、細部は後から伝えるようにするのがベストです。
ホームページ制作会社の選び方
どのようなポイントでホームページ制作会社を選べば、イメージ通りの高クオリティのデザインを再現してくれるのかを解説していきます。
実績を見る
1番の判断基準は制作実績を見るに限ります。
基本的に制作会社のホームページには今まで制作したサイトが載っているので、そこを見て自分がイメージしているデザインのものがあるかを確認するといいでしょう。
また、学校以外のホームページ制作実績があるかもポイントです。
学校のホームページに限定している制作会社だとどうしてもデザイン・技術・戦略が一辺倒になってしまいがちですが、他業界の制作実績もあればそちらのノウハウを流用することも可能なので、デザインの幅が広がります。
コンペはあまりおすすめしない
学校のホームページを作る際、複数の制作会社をコンペで選ぶのが一般的ですが、個人的にこの方法はおすすめしていません。
というのも、プレゼンだと一方的な伝え方になるので技術や対応力など伝わりづらい部分があり、短い時間では判断しかねるからです。
それよりも、2回程度打ち合わせをして、あなたの学校で課題になっていることをどのように解決してくれるのかという風な、制作会社が取り組む姿勢をじっくり見たほうが最終的にニーズに応えたホームページが完成する可能性が高くなります。
こういった姿勢が、あなたの学校の特⾊や事情を理解し、デザインにも反映されます。
デザインは古くなる
できれば1度作ったらあとはしばらく同じデザインで運用していきたいと考える方も多いと思いますが、デザインは古くなるため難しいのが現実です。
なので、一定期間でホームページをリニューアルする必要があることを覚えておいてください。
デザインが古くなる原因
デザインが古くなる原因として、以下の3つが挙げられます。
- 時代が変わる
- 新しい技術が出てくる
- 競合がリニューアルする
時代の変化とともに学生や保護者の環境も変わります。
例えば近年スマホの普及率が高まっているので、パソコンだけではなくスマホから見た際も見やすく情報にアクセスできるデザインにする必要があります。
また、5Gなどの新しい技術の発展により、最近では動画で特徴をアピールする学校も増えてきています。
「うちも動画でアピールしたい」と考えた場合、動画を入れることを想定したデザインに変更する必要があるでしょう。
また、競合校も定期的にリニューアルを行うため、ずっと同じデザインのままだと相対的に見て古く感じられてしまうといった要因もあります。
これらの理由から、ホームページは1度作って終わりではなく、定期的にリニューアルする必要があるということを覚えておいてください。
リニューアルの目安
リニューアルの目安ですが、だいたい3~5年ぐらいでデザインを変更する学校が多いです。
とはいえ最近は時代の流れが早いため、できれば3年程度でリニューアルするのが理想になります。
制作会社に正しく伝えて理想のホームページを作りましょう
デザインについてホームページ制作会社に伝えるべきポイントをまとめると、以下の3点になります。
デザインについて制作会社に伝えるポイント
- イメージカラー
- 参考サイト
- 学校の特徴・来てほしい受験生
しっかりと適切な情報を伝えることで、制作会社との齟齬がなくなり、思い描いたデザインのホームページを制作することができます。
ホームページの効果を最大限に発揮するためにも、この記事で解説したポイントを参考に、ホームページ制作会社に要望を伝えるようにしてみてください。